肩、袖まわり、首もとの破れと汚れを修復しました。
当て布には自分で染めた、着物裏の絹布を使っておりうまく馴染んだのではと思っています。
生地が薄くなってきたジーンズを当て布と、フリー刺し子で補強してあります。
フリー刺し子はざっくりとしたチェック柄の織物のような雰囲気に仕上げました。
美しい黒のシルク地に、黄色系の花柄がプリントされたワンピース。
後ろがわの裾の部分が、真ん中の縫い目で割けそうになっていました。
何度かご自分で修復された後、生地自体が薄くなってきたのを機に預けていただきました。
ステッチを花柄に合わせて、さりげない修復を。
裏側には黒のリボンを縫い付けて補強してあります。
緑色のタイパンツと一緒にお預かりして、こちらもカスタマイズをさせて頂きました。
右側にだけ不規則な縞模様を入れました。糸の色は赤とマスタードイエローなのですが、同型の色を混ぜたり重ねたりして変化を出しています。
うさとの服はとても柔らかな生地で作られています。
着心地最高なんだけど、生地が破けたり薄くなったりするのも事実。
おしりのところがビリッと破れて、ミシンを使ったリペア屋さんに塞いでもらったものがまた破けてしまいました。
町のリペア屋さんがお手上げになるような案件、ダーニングは得意です。
裏と表から生地を強化、刺子を施してパッチワーク的に当て布をちりばめました。
洗濯したら革の色落ちが発生。
おしりあたりを中心に染みが点在していました。ショックですよね。お気に入りならなおのこと。
何度も染み抜きした後、捨てられずにとってあったものを託していただきました。
元に戻すことはできないけど、
新しい「味」として繕いを一体化させ、また着たいと感じるように繕うことはできる。
こぎん刺し用の白糸で縦、横に糸を重ねています。
リネンとコットンを組み合わせたインディゴのエプロンのダーニングです。
ポケットの横が小さく破けていました。手を入れたときに圧力がかかる部分なのでしょう。
補強だけではなく、ポイントとなるようなダーニングをして欲しいというご要望でした。
明るい赤をポイントに何種類かの色を組み合わせています。
裏側の当て布はインドのハンドブロックプリントの生地を組み合わせています。
依頼者さまがタイに滞在されていたときに、買い求められたもの。
なんと30年以上前。
背中が大きく裂けた状態でした。直して破けてを2回、3回繰り返して、あきらめずに依頼を続けてくださいました。
貴重な手織りの生地。裂けた部分を当て布に使っている箇所もあります。
わたしの手元にあった青系の生地を取り混ぜて、全面的に補強しています。
虫食いによる穴がたくさんあったセーターです。
ポイントは当て布に絣の生地を使ったこと。文様部分は水色なので、ちらりと水色が覗く部分もあってかわいいです。
表から四角ダーニングをしたり、穴のまわりをゴマシオしたりしています。色は青系に白、グレー、ゴールドを加えてまとめています。
ハニカムステッチをランダムに入れて、模様を楽しむダーニングです。
履いたときに横から、後ろから、正面から。
すこしづつ違う模様が見えるようにしています。
こちらもカスタマイズの依頼でした。
傷んでいないシャツでしたが、すこし変わったことをしたい、と依頼して下さいました。
ダーニングではなくカスタマイズですが、飽きてしまった衣服にダーニングするのはおすすめです。
背中側にさまざまな流線型の文様を縫いこんでいます。
首もとの破れがあるシャツでした。
小さな四角ダーニングを連ねて破れを塞いでいます。
青いシャツに青のグラデーションでまとめてみました。
隣町のクラフトビール、グッドウルフのブルーワーさんのものです。
生地が傷んでいるところにお店の名前を入れさせていただきました。
膝に破れた箇所があって、生地が全体的に薄くなっていました。
持ち主の好みを想像して、あからさまに主張せず裏側に凝る繕いにしました。
生地はすべてインドハンドブロックプリント。花柄はサンガネール産で、格子柄はバグルー地方のものです。
表からごく細い糸で並み縫いなどのステッチを繰り返しています。
美しいシャツに敬意を表し、最低限の繕い。
男性は首のところが破けやすいようですが、破けたところに四角ダーニングを重ねて塞いでいます。
白やキナリ色のグラデーションにしました。
履きこんだLevisです。
何度も修復された跡があり、大事にされていることが伝わるジーンズでした。
使える修復を活かしつつ、ダーニングを加えています。
色を加えたダーニングに、とお客さまから要望を頂き、渋めの赤、白、茶色、グレーとインディゴを合わせて生地を選んでいます。
吉野に暮らしながら、植物の良さを利用したボディケア製品を考案して製造している方がいます。
その方の自宅兼事務所の入り口に掛けるのれんに刺繍をしました。
シンプルなかたちを作っているのは、何十種類かの様々な糸たち。
色を重ねて、途切れたり繋いだりして、吉野の空気を表現しています。
濃い茶色をベースに、光る糸やナチュラルカラーの太い糸などが織り込まれた生地が使われているソファーカバーです。
座面のよく使われる場所が薄くなって、2ヵ所破れていました。
シックな雰囲気を壊さず、地味過ぎず、ダーニングの手作業感もさりげなく盛り込むことを目指しました。
当て布に使った生地は橿原のcafeNOLAさんに提供して頂きました。
はぎれを組み合わせた「パッチ」をつくって、擦りきれた部分を繕いました。
この帽子はリバーシブルだけども、柄生地を表にしたことはなかったそう。
繕ったことで、こっちを表にしてもいいかなと思ったそうです。
うれしいですね。
民族衣装っぽい雰囲気のポンチョ型のストールに、何かアクセントを足したいというご要望でした。
民族衣装に使われそうな色を選んで、カラフルな幾何学模様を足しています。
ナチュラルな色と質感がすてきなくつしたです。
馴染むような糸を選んで、元の生地に縫い込むようにして繕いました。
山林用の地下足袋にパッチワークしました。
足底に近い部分は汚れに強い生地を使っています。
オレンジ、サーモンピンク、紫、ブルーグレーを中心にカラフルなパッチワークです。
全体的にはグレーやベージュで。
赤、青をポイントに入れて、ほどよくアクセントが効いた感じに。
和の布がたくさん使われているパッチワークです。片足の内側に民族衣裳の飾りに使われていた刺繍を加えています。
折り返して履くと、角度によってちらっと見えるアクセントです。
和の布をたくさん詰め込んだパッチワークです。
メインは桃色とブルーグレーで目立ち過ぎず、地味にもならない取り合わせにしています。
そこによく見ると何種類かの柄生地が埋め込まれています。
2022年版の地下足袋パッチワーク「がっつり」のオーダー品です。
地下足袋の布部分をすべてパッチワークで埋め尽くしています。
オーダー主のイメージから、温かみのあるベージュを中心にパッチワークを作りました。
きなりに近い白のパリッとしたシルクがポイントです。
19cmの橋本屋子供祭足袋を使っています。
お孫さんへのプレゼントでした。
ピンクと花をたくさん詰め込んだパッチワークです。
つま先とかかと、両方にダーニングをしたスペシャルバージョンです。
つま先はがっつりと、かかとはワンポイント程度に抑えた、四角と三角の組み合わせステッチです。
色は赤系だけど、可愛すぎない色味を選んでいます。グレーやブルーグレーを合わせることで落ち着いた感じになっています。
イベント販売用に作成したものをお買い上げいただきました。
ボゴランとは、西アフリカはマリ共和国で太古から作られている泥染めのことです。
原始的な模様や、アフリカの土色が魅力的なのです。
自然体のおおらかさに触発されて作ったバージョン、お客さまのキャラクターにぴったりだなぁと思います。
かかと、つま先両方にダーニングしたスペシャルバージョンです。
鮮やかな青を中心に黄色もちょっと入れて、青空のような海のようなグラデーションをつくりました。
つま先をハニカムステッチ(ぐるぐる)で補強したカスタマイズ品です。
糸は極細毛糸で、明るいグリーンから白へ、水色や蛍光ぽいグリーンも混ざった段染めです。薄いピンクや水色も足しています。